トップメッセージ

多くの皆様に笑顔を届けられるよう、
グループ一丸となって推進してまいります。
当社グループは、1950年の創業以来、人々の生活や社会インフラに係る多種多様なサービスを提供しています。これらのサービスの広がりの背景には、お客様のあらゆるニーズに応え、一心にお客様の喜びや満足度を高めたいと考える企業文化があります。お客様や地域の皆様に寄り添い、より安心・安全・充実なサービスを追求してまいります。
2025年3月期の業績について
主力事業が堅調に顧客基盤を拡大
売上高、全ての利益項目で過去最高を更新
2025年度を最終年度とする「中期経営計画2025」のもと、事業収益力の成長、持続的成長基盤の強化、人財・組織の活力最大化を重要戦略と位置付け、事業に精力的に取り組みました。
当期の業績については、グループ顧客件数増加による増収、情報通信事業における法人向けストックビジネスの拡大、さらに建築設備不動産事業において建築工事の受注が順調に推移したこと等が大きく貢献し、売上高は2,435億円(前期比5.2%増)と、8期連続の増収で過去最高を更新いたしました。
利益面については、顧客件数増加に伴う増益やエネルギー事業における戦略的な経費の削減が大きく寄与し、営業利益は168億円(前期比8.6%増)となり、全ての利益項目で過去最高を更新いたしました。また、期初の業績予想に対しても全ての利益項目で予想値を上回りました。
なお、当期の期末配当は1株当たり17円とし、年間配当金34円とさせていただきました。
当社グループの収益の源泉である顧客基盤については、中期経営計画の達成に向けて積極的な顧客獲得活動に取り組んだことにより、前期末から64千件増加させ、3,423千件となりました。
主要事業における取り組みについて
M&A、エリア拡大、クラウドサービスの拡大等、
市場競争力を強化
ガスを中心としたエネルギー事業については、国内市場が成熟する中、新たな需要開拓に向けて営業エリアの拡大やM&Aを精力的に展開いたしました。昨年4月には神奈川県のLPガス事業会社である株式会社フジプロを連結子会社化したほか、8月には九州エリアで3拠点目となるLPガスの営業拠点を開設いたしました。今後も西日本・中京地域を中心にエリアの拡大に努めてまいります。
情報通信事業において、コンシューマ向け事業では、大手携帯キャリアとの連携強化を通じて顧客獲得に注力いたしました。また、法人向け事業では、AWS(アマゾンウェブサービス)の各種認定を活用することで市場での競争力を高め、クラウドサービス事業の拡大を図りました。また、インドネシアでAWS関連のビジネスを本格的に開始いたしました。
CATV事業では、地元の情報発信や番組制作に注力するとともに、大手動画配信事業者との連携によるコンテンツの充実に努めました。また、新規エリアにおいても積極的に営業活動を行い、顧客基盤の拡大を図りました。
建築設備不動産事業では、建築工事の受注が順調に推移したことにより、建築不動産、設備・土木工事の両方で前期を超える成果を収めることができました。
アクア事業では、昨年4月にサービスを開始した給水型浄水サーバー「しずくりあ」が、市場での反響が非常に良好で、顧客基盤の拡大を図りました。
来期の見通しについて
中期経営計画の目標達成に向けて、引き続き
売上高、全ての利益項目で過去最高を目指す
2025年度は「中期経営計画2025」の最終年度となり、計画の総仕上げと、次期中期経営計画に繋げるための重要な1年と位置付けております。
「中期経営計画2025」の進捗について、各事業の戦略的な取り組みが着実に実を結び、2024年度の営業利益は168億円と計画を上回っております。2025年度も引き続き、各事業における競争力の強化を図るとともに、M&Aやエリア拡大を積極的に進めることで、より一層の収益基盤の拡大に努めてまいります。そして、売上高、全ての利益項目で過去最高の更新を目指してまいります。
顧客獲得件数については、当期末より39千件増加させ、期末時点で3,462千件を計画しております。
当社グループでは、ROE・ROICを重要な経営指標と捉え、マネジメントの強化に取り組んでおります。当期のROEは10.1%、ROICは8.4%と、中期経営計画で掲げている目標に向けて順調に進捗しており、引き続き資本の最適配分に努め、資本収益性および成長性の向上に努めてまいります。株主、投資家の皆様におかれましては、今後とも倍旧のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2025年6月