卒業生に学ぶ。プロの技術を間近に感じながら
未来を切り拓く農業高校生たち

2月5日、静岡農業高校農業科食品系生活科学科の生徒40名を対象に、フレンチレストラン『ヴォーシエル』で現場実習を実施しました。

ヴォーシエルは、TOKAIグループのトーカイシティサービス株式会社が運営するフレンチレストランです。
静岡駅地下直結の葵タワー25階に位置し、地上110メートルから伊豆半島・富士山・駿河湾の眺望を楽しみながら食事をすることができます。

家庭科食物調理技術検定1級を目指す


今回の実習は家庭科調理分野の学習を実践的に深めることを目的とした取り組みです。
参加した生徒達は来年度『食物調理技術検定1級』の受験を控えています。

検定では筆記試験だけでなく実技試験でフルコースの調理もあることから実践的な学習も重要です。
しかし普段なかなかフレンチ料理を味わう機会が少なく、具体的なイメージが出来ないという生徒も少なくありません。

そのため実習では、テーブルマナー講座や食事体験、卒業生による講話を通じてプロの調理・サービス技術や職業観を学び生徒の今後の学習意識や進路意識の向上を図りました。
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△全体写真
家庭科食物調理技術検定1級とは?

主に高校や専門学校などで学ぶ生徒や一般の方を対象とした、家庭科に関する調理知識や技能を評価する検定の一つです。具体的には、調理に関する理論的な理解力や、実践的な調理技術、食材の扱い方、栄養バランスの考え方などを問う内容となっています。筆記試験では、調理方法や栄養学、食品衛生、献立作成などに関して問われ、実技試験ではフルコースの調理が課題となるものです。

※具体的な運営団体や試験内容は地域や学校、実施団体によって異なることがあります。

マナーは『思いやり』

講座は、マナーの本質&ナプキンの使い方のお話しから始まりました。

マナーのルーツは、社会の中で人々が円滑に、気持ちよく過ごすために生まれたルールや作法です。例えばヨーロッパでは、かつて食事中にナイフを危険に使うことが問題となり、使い方やテーブルでの振る舞いが細かく定められるきっかけとなりました。マナーの原点は『相手を不快にさせない優しさ』がありました。

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△講師の渡邉さん

●ナプキン攻略

ナプキンは洋服を汚さないためにおいているものではありません。 口を拭くためにあります。

いつ?:乾杯が終わったらすぐに膝へ。
置き方:二つ折にして『折り目』を自分側に向ける
使い方:二つ折りの『内側』をめくって拭く。 →汚れた面を隠せるのでスマートに見えます。
途中で席を離れる時は?:イスの背にきれいにたたんでおきます。
食事が終わって帰る時は?:テーブルの上におきます。 ※この時にキレイにたたんではいけません。

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△ナプキンの使い方を実践

●カトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン)攻略

迷ったら外側:料理の順番に並んでいるので常に『一番外側』を使えば正解。
お肉の切り方:×…最初に全部切る(冷める) 〇…左端から、食べる分だけ切る。
落としてしまった場合:絶対に自分では拾わない!
スタッフは常にお客様に目配りをしています。困った時は サッと手を挙げてスタッフを呼んでください。

●これだけは押さえておきたい食事の攻略

【食べている途中】
• ナイフとフォークをお皿の上に「ハの字(八の字)」で置く
•フォークは左、ナイフは右
• 刃は内側へ

【食べ終わったら】
• ナイフとフォークを揃えて置く
• お皿の右側へ斜め下(時計でいう4時方向が一般的)

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スープの食べ方:音は立てずに吸うのではなく『かむよう』に食べる
パンの食べ方:左側のお皿のパンを食べやすい大きさにちぎって食べる


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△実際の料理を味わう生徒たち

同校卒業生スタッフよりスピーチ~学生に向けて~

    私たちは、お客様の嬉しいご感想や感謝の言葉を直接頂ける反面、お叱りの言葉なども直接頂くことになるので、ある意味プレッシャーや緊張感がある仕事です。 この業界を目指していた私もそうでしたが、皆さんが思い描いてる仕事内容と実際の仕事内容とでは、良い意味でも悪い意味でも将来必ずギャップを感じると思います。 悔しいことや大変な業務もたくさんありますが、 自分が思っていた通りにならなくても焦らず、時には周りの人たちの力を借りて健康第一で頑張っていれば大丈夫だと思います。
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△同校卒業生スタッフのスピーチを聞く生徒さん

参加した生徒さんの感想

      ・お客様の『ありがとう』の一言がやりがいになるという話を聞き、働くことの意味を少し具体的にイメージができるようになりました。ただ仕事をこなすのではなく、自分の行動や気配りがだれかの満足や笑顔につながっていると実感できることが、仕事を続ける力になるのだと分かりました。
      ・食材の見せ方がとても綺麗できっと食材ひとつひとつにあった調理法で、大切に、最大限の良さをだせるような工夫がされているんだなと感じました。組み合わせ方も普段あまり見ないものもあったので、食べたことのない食材はないのに、初めて食べるような感覚になってとても楽しかったし美味しかったです。
      ・なぜここに入社したのかや、進路についてアドバイスを聞けてとても参考になりました。残りの高校生活を楽しむことや進路の幅を広げることを頑張っていきたいと思います。
    ・知らなかった食事のマナーや食べ方を学ぶことができて良かったです。今までテーブルマナーは堅苦しく自分とは無縁のものだという固定概念を持ってしまっていたけれど、大切なものは食事を楽しむことと、一緒に食事をとる相手への思いやりや感謝で、これからを守るための形としてマナーがあるんだなとわかりました。
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△同校卒業生スタッフによるサービス

実習を終えて~トーカイシティサービス 料飲サービス部 清水部長より~


真面目な生徒が多く緊張もしていましたが 、 よく話を聞き質問なども積極的にしてくれました。 何よりも好き嫌いなく料理を全員が完食していた事 が「さすが農業高校」だと思いました。 最後に、食材・食品関係、飲食業関係の仕事に従事される生徒が多いと思いますが、 私達プロの仕事を実際に見て、料理を味わい、将来を考える際のひとつの指針にしていただければと思います。


まとめ


卒業生の先輩のお話に、みなさんが真剣に耳を傾けている姿がとても印象的でした。先輩の言葉を自分のこととして受け止めようとしている姿勢が伝わってきました。 先輩の体験や言葉の中には、これから進路を考えていくみなさんにとって大きなヒントや勇気につながるものがあったのではないかと思います。今回の経験が、これからの学校生活や将来について考える機会となり、さまざまなことに挑戦していくみなさんの背中をそっと押すようなきっかけになればうれしく思います。


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この記事を書いた人
maho

TOKAI 2017年入社
趣味は野球観戦やライブに行くこと。Storiesでは皆さんが楽しめる記事を更新していきたいと思います♪

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記事作成協力
ともちゃん

TOKAIホールディングス 2024年入社
働く人が笑顔になれば、社会はもっと良くなる!そんな想いで、普段は企業内キャリアコンサルタントとして活動中!誰でも持っている「自分らしさの軸」を大切にしています。
猫とチョコとコーヒーが大好き!身近にある「ちょっとした贅沢」に幸せを感じます。

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