TOKAIグループって、何者?:01(後編)「東海ガス びく石山静かな夜のキャンプ場」
2025年10月08日

静岡県藤枝市瀬戸谷地区にある“びく石山静かな夜のキャンプ場”。ここは、2024年3月にオープンしたキャンプ場で、TOKAIグループで、主に都市ガス事業を行っている東海ガス株式会社が運営しています。どうしてキャンプ場なのか、どのような場所なのか、気になるあれこれについて、実際にキャンプ場を訪れ、現地で働く社員にお話を聞いてみました。
前編では、キャンプ場をオープンするに至ったお話や、地域との関わりについて、現地で働くT.K.さんに詳しく教えてもらいました。後編では、キャンプ場のこだわりやお客様の反応、これからのことについて、お届けします。
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コンセプトを明確に
キャンプ場の名前にある、“静かな夜の”という言葉。これには、どのような意味合いがあるのでしょうか。
T.K.さん「このキャンプ場の近くには昔から多くの人に親しまれている大久保キャンプ場があります。初めてキャンプ場の話を聞いたとき、”同じ地域にもう一つ作るの?”と正直私も思いました。中山間地域で滞在の選択肢を増やすため新たなキャンプ場をつくるには、“どんな”キャンプ場にするのかという部分が、重要な論点でした。
大久保キャンプ場には、子供が遊べる小さな川や、日帰りBBQスペースに、グラススキー場もあります。小さな子供から大人まで、わいわいと楽しむのに最適な場所です。そこで、大久保キャンプ場を“動”とすると、新しいキャンプ場は“静”をコンセプトとした大人のキャンパーの方々が楽しめるよう、静と動の差別化をした場所にしてはどうか、となったようです。
それが、“びく石山静かな夜のキャンプ場”の名前の由来です。コンセプトの段階で棲み分けを明確にすることで、それぞれのキャンプ場で、異なる楽しみ方ができるようにという狙いがあります。」

T.K.さん「実際に、このコンセプトを求めて来てくださるお客さまも多く、私たちもギャップが生まれないように運営しています。チェックインの際には、口頭でのルール説明に加え、お客様には誓約書も書いていただいています。たとえば、5人以上で騒がないとか、車の移動は夜の21時以降~翌朝6時まで禁止という制限を設けています。利用いただく際の意識は統一して持っていただいたうえで、全員が心地よくキャンプを楽しんでもらえるように努めています。」

オープンからの手ごたえ
キャンプ場がオープンしてから1年と半年ほど経ちますが、利用状況やお客様のリアクションというのは、どのようなものでしょうか。
T.K.さん「ありがたいことに オープン当初から好評で、週末には全てのテントサイト・コテージが埋まる利用状況です。特にコテージ利用のお客さまからは、施設の清潔さと快適さに満足していただけていると感じています。チェックアウトの際に「また来ます」といった嬉しい言葉をかけていただくことも多いです。リピーターのお客さまも増え始め、定期的に足を運んでいただける顔なじみのキャンパーの方もいらっしゃいます。」

また来てもらえるように
キャンプ場の運営としてこだわっているポイントはどんなところでしょうか。
T.K.さん「キャンプ場の満足度は、「自然が美しい」、「夜に騒がしい人がいない」など色々な評価基準がありますが、「トイレ・水場の清潔さ」、というのは、常に上位に挙がってくる項目です。 コテージも含め、場内にゴミが落ちてないか、水回りの清潔さは、普段の業務の中にしっかりと組み込んでチェックしています。キャンプ場内はもちろん、周辺でのゴミの放置が発生しないよう、ご利用の皆さまにもご案内し、ゴミは場内で全て分別していただいています。」

T.K.さん「通常のホテルと同じように、夜眠れないような騒がしさとか、トイレなど水回りが汚いとか、一度そういう不快な思いをされると、もう二度と来なくなってしまいます。びく石山静かな夜のキャンプ場のコンセプトは、「安全・安心・マナーの良いキャンパーが集まるキャンプ場」です。静かな夜を楽しめて、プライベートが守られたキャンプ場としてご利用いただくために、運営側でしっかりとルールを整えています。利用してくださる全員に満足していただき、またお越しいただけるような環境づくりを大切にしています。」
コテージやキャンプサイトで四季を楽しんでもらいたい

T.K.さん「コテージは全部で5棟、BBQができるデッキスペースがあります。露天風呂や、充実した設備が完備されているコテージもあります。快適なアウトドア体験をしたい方にはぴったりだと思います。」

T.K.さん「コンテナサイトは全部で6つ。バイクやキャンプ道具を入れる場所として活用されています。夏のシーズンもいいですが、冬場は星が凄く綺麗で、このキャンプ場の強みの一つでもあります。コンテナの上はウッドデッキとなっているので、上ると星空をよく眺められます。 七夕の時期は笹に短冊を用意したり、クリスマスの時期はリースを飾ったり、1年を通して、様々な季節を感じて楽しんでいただけるように、スタッフで工夫をしています。」

”いつもの場所”を目指して
びく石山静かな夜のキャンプ場は、これからどんなイメージを描いているのか、聞いてみました。
T.K.さん「静岡県内で誰もが知っていて、お客さま全員が満足して帰っていただけるようなキャンプ場を目指しています。目標は、東海ガスがもう一つ運営している掛川市の”ならここの里キャンプ場”のような、県内で1位2位を争うキャンプ場になることです。」

T.K.さん「私自身、子供の頃に家族でキャンプに行くことがありました。今も友人たちとキャンプに行くことがときどきあります。家族や友人と過ごしたその場所が気に入ると、決まった時期に、また同じ場所へ行こう、となることが多かったなと感じています。沢山の人にとって、そういう、「いつもの場所」の一つとして、このキャンプ場を選んでもらえたら嬉しいです。
実際、一度利用していただければ、もう一度来てもらえるくらい、気に入っていただけるという自信はあります。まずは知ってもらうところから、これからも力を入れて取り組んでいきたいです。そして県内外問わずもっと多くのお客さまに、何度も足を運んでもらえる場所になれるよう、これからもサービスの満足度を高めていきます。」

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今回お話を聞いて、利用する全員が満足できるよう、コンセプトを守りながら細やかに工夫が凝らされていることがわかりました。いつか東海ガスが運営する2つのキャンプ場が、人気なキャンプ場として1位2位に並ぶのを見るのが楽しみです。

- この記事で登場した人
- T.K.
東海ガス/2020年入社
キャンプ場に一人でも多くのお客様が来てもらえるよう日々奮闘。最近の趣味は休日のジム通い。好きな食べ物はラーメンです。

- この記事を書いた人
- みわ
TOKAIホールディングス 広報・IR部 / 2021年入社
「Stories」でTOKAIグループにまつわる様々な情報を発信しています。読んでくださる皆さんの「なるほど!」や「ちょっと参考になる」をお届けできればうれしいです。好きな食べ物は餃子。ときどき山に登ります。
