TOKAIグループって、何者?:02
「東海ガス 森の都ならここの里」(後編)

静岡県掛川市の森掛川ICから車を走らせること約15分、自然豊かな山あいの地に、キャンプ場及び温泉施設「森の都ならここの里」はあります。広大な敷地内には、オートキャンプサイトや、コテージ、バンガローが並び、川遊びやバーベキューなども楽しめる、県内でも人気なアウトドアスポットです。キャンプ場の隣には、源泉かけ流しの天然温泉があり、四季折々の自然を味わえる憩いの里となっています。掛川市からの譲渡を受け、20244月に東海ガスがその運営を引き継ぎました。今回は、「森の都ならここの里」で実際に働く社員にお話を聞いてみます。

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Stories_narakoko-02.webp▲取材時に受付棟にて勤務されていた皆さん(左から3番目がF.K.さん)

今回お話を聞いたのは、東海ガスで「森の都ならここの里」を担当している部門の部長を務めるF.K.さん。普段はこの受付棟で勤務しています。前編では、東海ガスに経営が移管されたことや、人気の理由についてお話を聞きました。後編では、現地で実践している新しい取り組みについてお届けします。

東海ガスならではの変化


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事業譲渡からはじめの1年は、大きく何かを変えるのではなく、きちんと引き継ぐことに重きをおいていたとのこと。一方で、東海ガスが運営開始してから変わったことはありますか?

F.K.さん「“ならここの湯”は、大雨洪水時の指定避難所です。災害時には市に無償貸与し、地域の防災拠点となります。2024年度は避難所の機能強化として、災害用LPガス貯蔵タンク、非常用発電設備を新たに設置しました。これは公募の際、プレゼンに盛り込んでいた内容でもあります。東海ガスとしてできることを一つ実現することができました。」

Stories_narakoko-13.webp▲設置した非常用発電設備と災害用LPガス貯蔵タンク

体験型イベントで新たな試み


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F.K.さん「2024年12月からは、“ならここ活性化委員会” を立ち上げ、お客様により楽しんでいただけるように、職員がそれぞれいろいろなアイデアを出し合って新たなイベントやサービス、展示の企画をしています。委員会のメンバーはキャンプ場の施設長や、管理棟のリーダー、キャンプ好きな職員、温泉の施設長、地元に住んでいる職員の方などです。実際そこで生まれた企画として、今年の6月に田植え体験を行いました。会場は地域の方の田んぼです。田植えのタイミングに混ぜていただく形で、実施することができました。当日キャンプにお越しいただいたお客さんにお声がけして、お子様連れのご家族に参加いただきました。

また、夏には管理棟でものづくり体験のイベントを開催しました。掛川市には、昔小学校だった跡地を活用した『さくら咲く学校*』という交流型施設があります。そこで活動している陶芸家さんと、ミニチュアフードの作家さんをお招きして、体験教室を開きました。他にも、夏休みの自由研究になったらいいよねという考えで、川で生き物を探すイベントも実施しています。」

Stories_narakoko-24.webp▲田植え体験の様子(左)と川でのイベントの様子(右)

F.K.さん「今後も、この地区だからこそできることをもっと訴求していきたいと考えています。こういったイベントは認知してもらうことが課題ではあるのですが、継続して開催していくことで、何かここで面白いことやっているのだなと、少しでも多くの方に知ってもらえたら嬉しいです。」

*『さくら咲く学校』:廃校になった旧掛川市立原泉小学校の跡地を活用した、「交流する」「遊ぶ」「学ぶ」の機能を備える交流型施設


他にもさまざまな企画を計画されているとのこと。詳細は公式HPやInstagramなどより確認いただけます。

「身近な植物で花炭を作ろう」

消臭・調湿効果がある空気を洗うインテリア!!

日 時 2025年11月23日(日)9時30分~11時30分
内 容 500年以上前から、茶の湯の世界で飾り物として使われてきた花炭。キャンプ場で植物を採取して、その場で花炭を作ります。
参加費 1組:500円


「冬の空に星を楽しむ」

空気の澄んだキャンプ場で、冬の夜空を観察しよう!!

日 時 2025年12月13日(土)19時~20時30分
内 容 インストラクターが、「冬の星座」や「ふたご座流星群」の楽しみ方をレクします。
参加費 1人当たり 大人500円、子供300円(3歳以下は無料)


昨年(2024年)はならここの里の竹灯籠がテレビでも取材されました。職員手作りとのことで驚きです。

F.K.さん「地元の竹を職員が切り出し、手作業で彫りました。静岡の久能山で竹灯籠のイベントがあって、そこを手伝っている方に先生として来てもらって、配線の仕方とか作り方、見せ方まで教えていただきました。竹灯籠自体は今までも実施したことがあるのですが、さらにバージョンアップすることができました。今年もまた進化させて、面白いことができないかなと計画しています。」

Stories_narakoko-16.webp▲竹灯籠

受け継いで、磨きをかけて

Stories_narakoko-17.webp▲取材当日にならここの湯で勤務していた職員の皆さん

F.K.さん「キャンプ場も温泉施設も、どの職員も誇りを持って仕事をしています。私たちが日々の業務に取り組むにあたって、共通して根本にあるのは、お客さんに喜んでもらおうという視点です。お客様目線で、どうしたら喜んでもらえるかをそれぞれが考えて、積極的に実施しています。今後も、皆さんに“また来たい“と思っていただける存在を継承していきながら、TOKAIグループのテイストが加わり、より磨きをかけていけたらと思います。」Stories_narakoko-18.webp▲ならここの湯館内

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取材当日、ならここの湯の館内には、色とりどりのモビールが飾られていました。これもすべて職員の皆さんによる手作りとのこと。細やかな工夫の積み重ねが、“また訪れたくなる場所”の秘訣なのだと感じました。今後の進化にも、ますます期待が高まります。

この記事で登場した人
F.K.

東海ガス/2000年入社
休日は趣味のゴルフや釣りに出かけます。新たにキャンプも加わる予定!好きなお酒をゆっくり飲みながら過ごしてみたいです。

この記事を書いた人
みわ

TOKAIホールディングス / 2021年入社
「Stories」でTOKAIグループにまつわる様々な情報を発信しています。読んでくださる皆さんの「なるほど!」や「ちょっと参考になる」をお届けできればうれしいです。好きな食べ物は餃子。ときどき山に登ります。

取材先
森の都ならここの里

〒436-0332 静岡県掛川市居尻179

https://www.narakoko.info/